2006年 06月 05日 ( 3 )

Dr. Ian Billinghurst その1) 食事の型紙

The BARF Dietのビリングハースト博士のセミナーに参加してきました♪
博士は想像通りの動物好きの気さくな人で、お話も大変参考になるもので、久々の「6時間ぶっ通しセミナー」も集中持続できました。ルーファスの食事を手作りに変えて、早いもので2年以上が経過しました。お友達の影響も大きく、だんだん生食主体になり、現在はすっかりBARFダイエットで落着いている我が家です。世の中には色んな考え方が存在していますが、私自身、現在はこのBARFダイエットの考え方が一番理にかなっているかなぁ、と感じています。今日、博士の話を聞きながら、あらためてそう感じました。

* 食事の大半(40~80%)は、Raw Meaty Bones(生肉付の骨)
* 10~20%は生の臓物
* 15~40%は種々の新鮮な生野菜をつぶしたもの
* サプリメント

が食事の型紙だそうです。ほとんどが生骨肉です。
野菜で注意が必要なことは、キャベツの仲間は25%以下にする、ポテトなどのでんぷん質の野菜は、この野菜の量には含めない、ナス科の野菜は火を通す(博士によると、犬の進化の歴史の中で、ナス科の野菜は食べてこなかったのだそうです)だそうです。

そして、サプリメントを考える基本は、何と!「糞」だそうです。
犬は、元々「食糞をする生き物」で、糞には必要な栄養素が含まれているそうです。
それを食材で補うのが、サプリメントというわけです。

* 卵(高蛋白)
* オイル(必須脂肪酸)
* ケルプ(土に含まれるミネラル)
* プロバイオティクス←ヨーグルト(酵素)
* ビタミン類

以上が、草食動物などの糞ライクなサプリメント(?)になるそうです。
確かに馬の糞などを見ると、そんな雰囲気です(笑)。
ビタミン類、醸造酵母、ケルプ&アルファルファ、消化酵素、様々な種類のオイル。
それらは、実は、「糞」の替わりだったんですって!

ルーファスの食事に、「Milk Meal」で、牛乳に卵黄やオイル、酵母などを加えた食事を準備することがあるのですが、この食事は一体、自然界の犬の食事の何を真似たものなんだろう?と思っていました。犬は、授乳期の小さな動物も狩り、母乳をその動物から摂っていたと考えられるそうです。ですから、乳製品を与えることは自然なのだそうです。

* 基本をふまえて、色んな食品を与える。
* 犬の進化の歴史を考えながら、その食べ物が犬に自然かどうか、自分で考える。
* 日々、自分の犬を観察する。

今後も楽しく取り組んでいけそうです♪

近所のスーパーで見つけた、ナチュラル・チキンのガラや、私たちと共用する野菜などを思うとき、BARFダイエットは環境負荷の少ない犬の食事だなと感じました。日本は、非常に自給率の低い国ですし、犬の食事が、人間があまり利用しない部位で構成されていることは、素晴らしく私の感覚にフィットしています。
近所の肉屋さんや野菜屋さんから、犬用に分けてもらう・・・それが理想~♪
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by rufus-creek | 2006-06-05 09:35 | 手作り食

Dr. Ian Billinghurst その2) 生骨肉

Raw Meaty Bonesは、

* 高たんぱく(どんなライフステージの犬にも相応しいたんぱく質)で、
* 関節の健全性を保つとともに、抗癌作用のある軟骨を含み、
* 必須脂肪酸やエネルギー源になる骨髄を含む、

優秀な食材だそうです。

* カルシウムとリンの比率も理想的だそうです。

肉だけでも骨だけでもダメ、どちらも食べさせる必要があり、ちょうど半々くらいで食べさせることが大切だというお話でした。

手作り食を開始して私を悩ませたのは、このカルシウムのことでした。
サプリメントとしてカルシウムを与えることが一般に薦められていますが、過剰なカルシウムが与える骨格への悪影響も知っていたので、どうやって比率を保てばいいんだ?!と分からなくなりました。こういう細かい部分が原因で、手作りを挫折しちゃう人って意外と多いんじゃないかと感じました。
ケーナインヘルスを輸入・販売しているティノさんにも質問したりしてましたっけ・・・。

生骨肉全体のリンとカルシウムのバランスは、自然の状態なので、当然いい比率です。
何の憂いもありません!これさえあれば、バランスを崩しようがない、のですから。
肉や内臓にはリンしか含まれませんが、これらも生骨肉主体の食生活に適量組込むことを心掛ければ心配しなくても大丈夫だそうです。(内臓肉は、上限20%だそうです)

また、Raw Meaty Bonesは、ミンチでも塊でもOKで、どっちにしても歯石を防ぎ、歯茎の炎症を防ぐ効果があるので、口腔内不衛生が起因する将来的な疾患を予防することになるそうです。口腔内のバクテリアは血管を通って、心臓の弁に蓄積する、肺にも、腎臓にも・・・。加齢とともに、疾患が起こると言われています。お口との健康の関係は、人間も全く同じことが言われています。手作り食の犬のお口は、キレイな印象があります。

ところで、Raw Meaty Bonesも臓物も、「若い動物からのもので、新鮮な状態で正しく保存してあるもの」を求めるようにとのことでした。歳をとった動物の骨や内臓には、蓄積された害のある物質が含まれる危険性が高いからです。鶏肉は一般に若いときに食肉に加工されているそうです。仔牛、ラムなどを選ぶようにするといいのかな?と思います。
臓物は、心配なら一度冷凍することで寄生虫は殺せるので、一層安心だそうです。

Raw Meaty Bonesにかぶりつき、肉をひきちぎり、手で押さえて齧る、などの運動は、犬にとってとてもよい運動になるとのお話でした。あご、首、肩、背中、お尻、足・・・確かに、ルーファスも全身運動しながら食べています(笑)。子犬の時から、こうした食べる運動をしながら育つことは素晴らしいことだそうです。
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by rufus-creek | 2006-06-05 09:31 | 手作り食

Dr. Ian Billinghurst その3) 健康管理

今回のセミナーの質疑応答で、「!」なお話が出ました。
BARFダイエットのような、動物性蛋白質の多い食生活をしていると、穀類ベースのドライフードを食べている犬を基準に取ったデータと比較して、2つの項目に上昇傾向が見られるというお話でした。

1つめは、BUN(血中尿素窒素)。
春の血液検査の際、ルーファスも微妙に基準値より高かった項目です。
といってもこの時は、うっかりして朝ごはんを食べていたのに、血液検査を受けることにしたのが主な原因でした。というのも、食後2~3時間内にはBUNの数値は上昇するそうなので。ところが、BARFを食べている子にも上昇傾向がある、とのデータがあるそうです。

2つめは、クレアチニン。この数値も、少し上昇傾向があるのだそうです。
犬の筋肉の多い、少ないで差が生じるらしいです。ただこの数値は、腎臓の働きに関係するものなので、許容範囲を上回るような高い数値になったときは要注意だそうです。
BUNが高い=腎臓が仕事をして栄養を分解しているという意味だけど、クレアチニンが上昇するということは、腎臓がきちんと働いていないことを意味するそうです。
定期的な血液検査、データを保管しておくことは大切なことのようです。

BARFにおける処方食は、Raw Meaty Bonesと生野菜ペーストの比率を変えて、野菜を増やすことが多いそうです。大型犬が子犬の間に、何らかの関節の不調があった場合、運動を制限し、野菜主体の食事を6週間~2ヶ月与えることで改善が見られることがほとんどだそうです。

市販のフードをやめて、BARFダイエットにすることで、犬の健康状態を向上させ、一層の長生きを目指し、変性疾患(degenerative disease)を予防し、関節疾患や関節炎が改善する、と公言しているビリングハースト博士はすごい人だと思います。これまで、色んな方面からそれはそれは色んな攻撃・誹謗中傷・脅しなどあったんじゃないかなぁ・・・と想像できますもの。

そもそもは、ルーファスの関節の健康を守ってやりたいという思いから、BARFに入った我が家です(うららママさん、感謝です♪)。
博士の2冊目の著書「Grow Your Pups with Bones」を読んで、関節の健全さを保つために飼い主に出来ることはまだまだいっぱいあるんだ!と思いました。

子犬の適切な運動の管理はどうすればいいのか?
子犬の健全な成長のために何をする必要があるのか?してはいけないことは何か?
子犬の成長途中に、もし骨格の不調があった時にはどうすればいいのか?
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本当に飼い主が知りたいことが書いてあります。犬の飼い主にとっては、「それは遺伝だから仕方ない、今後、健全な繁殖がなされることを期待します」と獣医さんに聞かされても、何の意味もないと思います。
「このままの状態を維持する方法はないのか?発症させない方法はないのか?」
そう思って当然です。

その本には飼い主に出来ること、気をつけなくてはいけないことがちゃんと書いてあります。本当に遺伝によって不幸にも骨格障害がある犬もいる、でも、それだけが原因ではない犬もたくさんいる、というのが博士の考えです。適切な栄養を摂ってこなかった親犬から生まれた、産後の栄養が不足した、生まれてからの生育環境が不適切だった、新しい飼い主の元へ行ってからも、不適切な栄養・運動管理のために、骨格障害を発生した、など、遺伝以外の原因もたくさんあるそうです。

それら不適切な環境による疾患の発生要因を排除し、よく知られている骨格障害の一つの股関節形成不全では、それでようやくヒップスコアが意味を持つのでは?と書いてありました。これらの話は、適切な栄養を摂らせて元気で幸せな犬を増やすことが目的である博士の考え方は、大いに参考になりました。

そして、この本には健全な繁殖をする方法がビ~ッシリと書いてあります。
早く日本語訳の本が発売されたらいいのに・・・と思います。

そして、Raw Meaty Bonesを与えることによる、犬の精神面への「よい影響」も、強調されていました。適切な栄養を摂って、きちんと運動をしている犬、食べる運動をしている犬は、精神的に満たされて落着くとのお話でした。

噛みたい欲求を満たしてやることの大切さは、動物行動学のダンバー博士も強調しています。そして、子犬の頃から骨を与える場合は、「骨を守る」行為をさせないように、きちんと教えましょう、とお二人とも強調しています(笑)。
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by rufus-creek | 2006-06-05 09:30 | 手作り食